過去問演習を正しい手順で行えば
直前1か月で一気に得点が伸びる!
「過去問を解いたけど、全然取れない」
「過去問演習しても点数が上がらない」
例年この時期、受験生から相談を受けます。
今日も、とある受験生から聞かれました。
「今の時点で30点だったら、もう間に合いませんか?」
その生徒に、こんな話をしました。
去年、早稲田大学理工学部に合格した生徒の実話ですが
12月23日に初めて早稲田大学理工学部の化学過去問を解いたとき、
23点
でした。しかしそこから
1ヶ月後
本番化学は、
85点
で無事に合格。
「ここまでの勉強の積み重ね」さえある人が
直前の過去問演習を正しいやり方で行えば
「一気に」
得点を伸ばすことが出来るのです。
1ヶ月で23点→85点へ上げた
受験生に徹底させた2つのこと
その生徒に徹底させたことはたった2つ。
❶演習結果の分析
と
❷弱点補強
です。
(ちなみにこの過去問演習手順は
化学に限らず、全科目に共通します。)
それぞれ、細かい手順や注意点は以下の通りです。
❶「演習結果の分析」手順
「演習結果の分析」というのは、
過去問を解き、答え合わせをした後に
自分が失点した得点の内訳を算出すること。
1,知識不足
2,理解不足
3,ミス
4,時間不足
5,思考力不足
自分の失点をこの5グループに分類しましょう。
たとえば、63点得点した人なら、
失点した37点の内訳を考えます。
失点37点(知識不足30点、理解不足7点)の人もいれば
失点37点(知識不足2点、ミス3点、時間不足32点)の人もいます。
上記写真は、花塾の生徒に配布している演習記録表ですが
このように↑表を作って記録しても良いですし
このように↑、自分に合う独自のやり方で分類するのもOKです!
とにかく大切なのはこうして分析をして
自分の”弱点”の優先順位を自覚
することです。
この内訳の結果に基づいて
次に「❷弱点補強」
を行っていきます!
❷「弱点補強」手順
~「知識不足、理解不足」編
「分析」により自分の弱点を見つけたら
それを補強していきます。
知識不足、理解不足が多かったら、
やるべきことは知識補強、理解補強。
すなわち、
「既習教材の復習」
をすることで、得点が一気に伸びます。
「とりあえず復習」するのではなく
さらにその中で、
知識不足、理解不足の単元ごとの内訳
知識不足30点(内訳 酸塩基滴定20点、電池10点)
のように内訳を調べて
特に内訳比率が高い範囲の既習教材復習を行いましょう。
内訳 酸塩基滴定20点、電池10点で失点している人が
2時間、せっせと「有機化学」範囲の勉強をしても
点数は1点も上がりませんよね?
でも、同じ2時間、「酸塩基滴定」の勉強をすれば
点数は20点上がります。
同じ「2時間」の勉強でも
「漠然と」勉強する2時間と
「自覚して的確な」勉強をする2時間では
得点の上り幅が全く異なる
のです。
❷「弱点補強」手順
~「ミス」編
ミスが多い人に良くあるのが
「本番は気を付ける!」
という決意です。
でも考えてみてください。
練習で出来ていないことが
極度の緊張状態となる本番でできますか?
ほとんど無理です。
だから、「ミス」は練習のうちから重く受け止め
「2度とミスしないシステム」
を見つける必要があります。
その方法は以下の記事に詳しく記載しましたので
ミスが多い人はこちらをご覧ください。
❷「弱点補強」手順
~「時間不足」編
過去問演習で時間が足りずに失点した場合、
考えられる原因は
・そもそも演習スピードが遅い
・演習スピードは悪くないのに
試験時間の時間の使い方が悪い
この2つのどちらかである
可能性がほとんどです。
(自分一人で原因を正しく見極めるのが難しい場合は
周りの指導者に相談してみてください。)
そもそも演習スピードが遅い場合は
既習問題集の演習量を増やすことと
その際に、ストップウォッチを用いた(時間を意識した)
演習を心がけましょう。
時間の使い方が悪い場合は
信頼できる指導者の方に相談して
過去問演習・答え合わせを終えたら
「理想の」試験時間の使い方
(どの問題に何分かけて、見直しに何分使うのがベストだったか)
の分析と、自分に足りなかった視点の反省を行いましょう。
このようにして
過去問演習
演習結果の分析
弱点補強
過去問演習
演習結果の分析
弱点補強
・
・
・
と、花塾では、講師の徹底管理下にて
第一志望校の過去問は12年分
第二志望以下の過去問は5年分以上
を目標に取り組んでもらいます。
こうして着実に、正しい手順で過去問演習と弱点補強を繰り返すと
1ヶ月という短期間でも
30点、人によってはそれ以上に
確実に、得点を伸ばしていく
ことが出来るのです!
試験の、本当に直前まで
試験当日、受験しているその瞬間すらも
最後まで学力が伸び続ける受験生の姿を毎年見てきました。
今、過去問演習で思うように点が取れず悩んでいる方も
どうか「やるべきこと」を確実に積み上げて
臨む点数まで引き上げましょう!